QoS - カスタムキューイング(Custom queueing)

Custom queueing (CQ)

Priority queueing は、high キューに割り当てられたパケットが
無くならない限り、medium 以下のキューにあるパケットを
処理してくれないという動作のため、場合によっては使えない
ということもあると思います。

そこで、登場した優先制御が、Custom queueing (カスタム・キューイング)です。

カスタム・キューイングは、0 ~ 16 までの 17 個のキューを使用してキューイングを
行います。
ただし 0 番のキューはシステム用のキューのため、実際にユーザが
設定を行うことは出来ません。
0 番キューは絶対優先のキューでシステムで使用するパケットが
格納されます。

実際にユーザーが設定可能なキューは 1 ~ 16 までで、
Priority queueingと同様に、ACL などを使用してパケットを
分類します。

 

Custom queueing の動作

カスタム・キューイング各キューを順番にサイクルし、
各キューに設定された Byte 数分のパケットを送出した後に、
次のキューのパケットを送出
していきます。

例えば、カスタム・キューイングの設定を以下のように 3 つの
キューに設定をしたとします。

  • キュー 1:2000Byte
  • キュー 2:3000Byte
  • キュー 3:4000Byte

このときのカスタム・キューイングの動作は、まずキュー 1 の
Byte 数は2000Byte ですので、一回の送信周期で 2000Byte までの
パケットを送信し、その後キュー 2 に移ります。キュー 2 の
Byte 数は 3000Byte ですので、一回の送信周期で 3000Byte まで
のパケットを送信し、キュー 3 に移ります。

キュー 3 の Byte 数は 4000Byte ですので、一回の送信周期で
4000Byte までのパケットを送信し、ここで 1 サイクルが終了し、
キュー 1 に戻ります。

カスタム・キューイングはこの一連の動作を繰り返していきます。

 

設定してみよう

それでは実際に使用するコマンドを確認しよう。

カスタムキューイングの設定は、以下の手順で行います。

1.ACL 等でパケットを分類
2.キューリストごとに、Byte 数やパケット数の設定
3.インタフェースに割り当てる

ACL 等でパケットを分類

queue-list コマンドを使用して、パケットの分類を行います。
queue-list コマンドは、以下の 3 つの定義を行うことが
出来ます。

  • ACL を使用した分類
  • 入力インタフェースに基づいた分類
  • デフォルトキューの定義

ACL を使用した分類

cisco(config)# queue-list [キューリスト番号] protocol ip [キュー番号] list [ACL番号]

入力インタフェースに基づいた分類

cisco(config)# queue-list [キューリスト番号] [インターフェース名] [キュー番号]

デフォルトキューの定義

デフォルトキューは、どの queue-list にも分類されないパケットが
格納されます。
もし、デフォルトキューを設定していない場合は、キュー 1 を
デフォルトキューとして定義します。

cisco(config)# queue-list [キューリスト番号] default [キュー番号]

 

キューリストごとに、Byte 数やパケット数の設定

キューを設定した後は、各キューリストごとに、最小帯域幅(Byte 数)
やキューに貯められるパケット数の設定を行います。

最大帯域幅の設定

カスタムキューイングの最大帯域幅の考え方は、各キューが
転送できる最大バイト数と理解してください。

コマンドは以下の通りです。

cisco(config)# queue-list [キューリスト番号] queue [キュー番号] byte-count [バイト数]

キューに貯められるパケット数の設定

キューに貯めることが出来るパケット数を設定する場合は、
以下のコマンドを使用します。

cisco(config)# queue-list [キューリスト番号] queue [キュー番号] limit [パケット数]

ちなみに上記コマンドを使用しない場合の最大パケット数は 20 と
なります。

 

インタフェースへの割り当て

設定した queue-list をインタフェースに割り当てるには、
以下のコマンドを使用します。

(config-if)# custom-queue-list [キューリスト番号]

カスタムキューイングは出力インタフェースの output キューに
対して優先制御が働きますので、出力インタフェースに設定をします。

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