CiscoルータのRIPの設定方法

RIPv1の設定

続いてはダイナミックルーティングの基礎、RIPv1の設定について解説していきます。

ダイナミックルーティングの設定は、スタティックルーティングの様な設定とは一味違い、まず各ルーティングプロトコルを有効にして、その後に細かな設定をしていく流れになります。

  1. router rip コマンドでRIPを有効にします。
    Router(config)#router rip
  2. networkコマンドでRIPを動作させるネットワークアドレスを指定します。
    Router(config-router)#network [ネットワークアドレス]

以上のようにまず、router rip コマンドでRIPを動作させることから、始めます。
router rip コマンドを実行すると、ルータコンフィグレーションモードへと移行します。
その後に RIP に関する様々な設定をしていくことになります。

ここでは、以下のようなネットワークでRIPを設定してみましょう。

それぞれのルータの設定は以下のようになります。

RT–1の実行結果

RT-1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
RT-1(config)#router rip
RT-1(config-router)#network 192.168.1.0
RT-1(config-router)#network 192.168.2.0
RT-1(config-router)#exit
RT-1(config)#exit
RT-1#

RT–2の実行結果

RT-2#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
RT-2(config)#router rip
RT-2(config-router)#network 192.168.3.0
RT-2(config-router)#network 192.168.2.0
RT-21(config-router)#exit
RT-2(config)#exit
RT-2#

それぞれのルーティングテーブルは以下のようになります。

RT–1の実行結果

RT-1#sh ip route
Codes: C - connected, S - static, I - IGRP, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, * - candidate default
       U - per-user static route

Gateway of last resort is not set

     192.168.2.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       192.168.2.0 is directly connected, Serial0
     192.168.1.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       192.168.1.0 is directly connected, Ethernet0
     192.168.3.0/24 is subnetted, 1 subnets
R       192.168.3.0 [120/1] via 192.168.2.2, 00:03:32, Serial0

RT–2の実行結果

RT-2#sh ip route
Codes: C - connected, S - static, I - IGRP, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, * - candidate default
       U - per-user static route

Gateway of last resort is not set

     192.168.3.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       192.168.3.0 is directly connected, Ethernet0
     192.168.2.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       192.168.2.0 is directly connected, Serial0
     192.168.1.0/24 is subnetted, 1 subnets
R       192.168.1.0 [120/1] via 192.168.2.1, 00:02:24, Serial0

RIP設定時の注意点

ここでRIPの設定をする上で、もっとも注意しなければいけない点を
書いておきましょう。

RIPの特徴であり、欠点でもある点を思い出してください。
RIPはクラスフル、つまりサブネットマスクを意識しないという欠点がありましたよね。

ですからnetworkコマンドで設定するネットワークは必ずクラスフルで記述します。

設定するネットワークが 172.16.1.0 、であった場合は、

RT-1(config-router)#network 172.16.0.0

とクラスBのネットワークで記述します。
仮に

RT-1(config-router)#network 172.16.1.0

と設定してしまった場合はどうなるのでしょう?

この場合でも設定は受け付けてくれますが、ルータが自動的に適切なクラスの設定に変更してくれます。

router1#conf t
router1(config)#router rip
router1(config-router)#network 172.16.1.0
router1(config-router)#end
router1#
router1#sh run

~省略~

router rip
 network 172.16.0.0

~省略~

RIPv2の設定

ここまではRIPv1の設定について解説してきました。
では、RIPv2の設定はどうやるのでしょう?

RIPv1の設定を理解していれば、とても簡単です。
以下がRIPv2の設定の流れです。

  1. router rip コマンドでRIPを有効にします。
    Router(config)#router rip
  2. RIPv2として動作せるように設定します。
    Router(config-router)#version 2
  3. networkコマンドでRIPを動作させるネットワークアドレスを指定します。
    Router(config-router)#network [ネットワークアドレス]

ルータ上で動作しているルーティングプロトコルを見る

実際に設定した後に、ルータ上で動作しているルーティングプロトコルを確認するには以下のコマンドで確認できます。

router#show ip protocols

RIPv1を動作させているルータの場合は、

コマンド実行結果

router1#sh ip protocols
Routing Protocol is "rip"
  Sending updates every 30 seconds
  Invalid after 180 seconds, hold down 180, flushed after 240
  Outgoing update filter list for all interfaces is not set
  Incoming update filter list for all interfaces is not set
  Redistributing: rip
  Default version control: send version 1, receive any version
    Interface             Send  Recv  Triggered RIP  Key-chain
    Ethernet0/0           1     1 2                                  
#送信するプロトコルはRIPv1で、受信はRIPv1,2の両方を
 受信してくれることが分かります。

  Automatic network summarization is in effect
  Maximum path: 4
  Routing for Networks:
    192.168.1.0
    192.168.2.0

  Routing Information Sources:
    192.168.2.2           120      00:00:09

  Distance: (default is 120)

RIPv2の設定をしている場合は、

コマンド実行結果

router1#sh ip protocols

Routing Protocol is "rip"
  Sending updates every 30 seconds, next due in 8 seconds
  Invalid after 180 seconds, hold down 180, flushed after 240
  Outgoing update filter list for all interfaces is
  Incoming update filter list for all interfaces is
  Redistributing:   rip
  Default version control: send version 2, receive version 2
    Interface             Send  Recv  Triggered RIP  Key-chain
    Ethernet0/0           2     2                                    
#送信、受信ともにRIPv2になっています。

  Automatic network summarization is in effect

  Routing for Networks:
    192.168.1.0
    192.168.2.0
  Routing Information Sources:
    192.168.2.2           120      00:00:09
  Distance: (default is 120)

となります。
実際にルーティングプロトコルを設定した後に、動作しているかを確認する際に便利なコマンドです。

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