スタティックルーティングの設定や削除

ルーティングの基礎的な部分は、当サイト「ルーティング技術」にて解説していますので参考にしていただければと思います。

ここではまず、スタティックルーティングの設定から始まり、その後ダイナミックルーティングの設定について解説していきます。

そもそもルータはルーティングをしてくれる機器ですので、ルータを触るエンジニアにとってはルーティングの設定を理解することは必須です。

とはいってもルーティングの設定はとても奥が深く、非常に細かく設定を行うことが出来ます。
なかなか一筋縄では全てを理解することは難しいのも事実です。

そこでとりあえず細かな設定は置いておいて、ルーティングが動作する基礎的な設定を理解していただければと思います。

スタティックルーティング

まずはルーティングの基本中の基本である、スタティックルーティングの設定について解説していきましょう。

スタティックルーティングの設定は、グローバルコンフィグレーションモードで以下のコマンドで設定します。

Router(config)#ip route [宛先ネットワーク] [サブネットマスク] [ネクストホップアドレス または インタフェース]

例えば、以下の構成で、 PC-A から PC-B へ通信を行いたい場合に、RTAにルーティングを設定してみましょう。

宛先のネットワークは、10.0.0.0/24 で、そのネットワークへ行くためのネクストホップが192.168.1.2 ですから、スタティックルートは以下のように設定します。

router1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router1(config)#ip route 10.0.0.0 255.255.255.0 192.168.1.2

仮にネクストホップのインタフェースがポイントツーポイントインタフェースの場合、ネクストホップアドレスではなく、インタフェースによる設定も可能です。

router1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router1(config)#ip route 10.0.0.0 255.255.255.0 serial0/1

デフォルトルートを設定する場合

デフォルトルートをスタティックで設定する場合、宛先ネットワークとサブネットマスクを 0.0.0.0 として設定します。

router1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router1(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.2

以上が基本的なスタティックルーティングの設定になります。

スタティックルーティングのオプションについて

スタティックルーティングの設定時にオプションを追加することで、細かい設定も可能です。
ここではスタティックルートのアドミニストレイティブディスタンス値を変更する場合について見ていきましょう。

ちなみにデフォルトのスタティックルートのアドミニストレイティブディスタンス値がいくつなのかご存じですか?スタティックルートのアドミニストレイティブディスタンス値は、「1」です。

この値を変更するには、

Router(config)#ip route [宛先ネットワーク] [サブネットマスク] [ネクストホップアドレス または インタフェース] [アドミニストレイティブディスタンス値]

例えば、デフォルトルートのアドミニストレイティブディスタンス値を 1 から 100 に変更したい場合、

router1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router1(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.2 100

と設定します。

他にもインタフェースがシャットダウンしても、設定したスタティックルーティングが消えないように設定することも可能です。
設定は、ip routeの設定の最後に「permanent」を追加することで可能です。

Router(config)#ip route [宛先ネットワーク] [サブネットマスク] [ネクストホップアドレス または インタフェース]  permanent

ルーティングの確認

設定したルーティングがルーティングテーブルに反映されているか確認するコマンドを紹介しましょう。

Router#show ip route

コマンド実行結果

router1#sh ip route

Codes: C - connected, S - static, I - IGRP, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, * - candidate default
       U - per-user static route

Gateway of last resort is  to network 0.0.0.0

     10.0.0.0/24 is subnetted, 3 subnets
C       10.4.4.0 is directly connected, Ethernet0
C       10.2.2.0 is directly connected, Serial0
R       10.1.1.0 [120/1] via 10.2.2.1, 00:06:27, Serial0
S*   0.0.0.0 [1/0] via 10.2.2.1

ここでルーティングの確認画面の見方を解説します。show ip routeコマンドでは以下の情報を確認することができます。

  • 学習している宛先ネットワーク数
  • 自ルータが学習している宛先ネットワーク
  • 各ネットワークへ到達するためのネクストホップアドレス
  • そのネットワークをどのように学習したか(スタティック、RIP、OSPF…)
  • 学習している各ネットワークのアドミニストレイティブディスタンス値とメトリック値
  • ネットワークを学習(あるいは更新)してからの経過時間
  • 宛先ネットワークへ到達するための、自ルータのインタフェース

以上を踏まえてもう一度実行結果を見てみよう。

例えば結果の一番下の「S* 0.0.0.0 [1/0] via 10.2.2.1」行は、

となります。

下から2行目の「R 10.1.1.0 [120/1] via 10.2.2.1, 00:06:27, Serial0」はRIPによりルートを学習したエントリです。

その他のテーブルは、すべて先頭が C となっています。これらは自ルータに直接接続されているネットワークを意味しています。

スタティックルートの削除

設定したスタティックルートを削除するには、 ip route コマンドの先頭に no を付けて実行させれば削除することができます。

Router(config)#no ip route [宛先ネットワーク] [サブネットマスク][ネクストホップアドレス または インタフェース]

コマンド実行結果

router1#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router1(config)#no ip route 10.0.0.0 255.255.255.0 192.168.1.2

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