今回はRIPで使用されているスプリットホライズンの解説です。
スプリットホライズンってなんか聞いたことがあるけど何だっけかなぁ?なんて方
スプリットホライズンはRIP以外のルーティングプロトコルでも使われる基本的技術です。
ぜひしっかりと理解しましょう。
ルータは30秒ごとに、自身が持っているルーティングテーブルを
隣接するルータにブロードキャストでアップデートします。
この定期的なアップデートを、「レギュラーアップデート」と言います。
例えばそれがルーティングテーブルをくれたルータに対しても、
伝えてしまいます。
この動作は、正常な構成であれば問題ないのですが、
障害などで構成が変化した場合に、問題が発生します。
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このような4台のルータで構成されたネットワークがあったとします。
すべてのルータがRIPが動作しているとしまして。

ここでルータDが故障したとしましょう。

隣接するRTCはリンクダウンによりRTD経由のネットワークが
喪失したことを知ります。
ネットワークを失ったことを知ったRTCは、失ったネットワークに対して、
メトリック「16」を付けて、隣接ルータへ広告します。
RIPのメトリックは「15」まででしたよね。
メトリック「16」とはつまり到達できないルートを意味しています。
ですから受け取ったルータは、そのルートを削除するわけです。
さてここで、RTBが「RTDがまだ存在しているテーブル」をRTAへ送った後に、

メトリック「16」が付いたルートをRTCから受け取ったとします。

その後RTAは、RTBから受け取ったテーブルをRTAへ送り返します。

するとRTBはRTAから受け取ったルートを信じてしまいます。
そうなるとRTAは、RTDへのルートはRTBへ。
RTBは、RTDのルートはRTAへパケットを送ってしまい、
RTAとRTBの間でループ状態が発生してしまいます。

これは問題ですよね。
そこで開発された技術が「スプリットホライズン」なのです。
スプリットホライズンの動作はとっても簡単。
「他のルータからもらったルート情報は、
その情報をくれたルータには広告しない」
という取り決めのこと。
とっても単純ですよね。
でもスプリットホライズンのこの単純な動作がこれがとっても効果的。
これだけのことで、ルーティングループを防ぐことが出来るのです。
以上、スプリットホライズンの解説でした。
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