アドレスクラス


 さて前回はネットワークアドレスとホストアドレスに分けることが出来る話
 をしましたよね?

 その中で、

  “IPアドレスの中で、どこまでがネットワークアドレスで、どこまでがホ
   ストアドレスになるのでしょうか”

 これを見分けるためにいくつかの概念が存在します。

 今回ははその中でも基本中の基本であるアドレスクラス(address class)
 いう概念について解説していきます。

 説明を始める前に言っておきます。

  実はアドレスクラスという概念は、実環境のネットワークでは既に使われ
  なくなっているのが実情なのです

 がしかし、アドレスクラスという概念は、ネットワークを勉強する上では非
 常に重要です。
 キッチリカッチリ覚えるようにしましょう。

クラス

 IPアドレスで必ず理解しなければいけないのが、この“クラス”という概念
 です。

 クラスにはAからEまで5つあり、それぞれネットワークアドレスとホストア
 ドレスがどこで分かれるかが決められています。

 どのIPアドレスがどのクラスに属しているかを識別するには、先頭から4ビッ
 トまでのビット列の組み合わせによって判断できます。

クラスA

 クラスAは最上位のビットが“0”で始まり、続く7ビットがネットワーク
 アドレスになります。

 先頭が“0”で、残り7ビットですので、

 「00000000」 ~ 「01111111」 2進数

 つまりクラスAは“0”から“127”までとなります。

 ただし“0”と“127”については、特定の用途として予約されているた
 め使用できません。
 したがって実際にネットワークアドレスとして使用できるのは、

 “1” から “126” までの126個

 となります。

 つづいてホストアドレスですが、ネットワークアドレスから後ろの部分がホ
 ストアドレスになりますので、残りの24ビット

  「00000000.00000000.00000000」 ~ 「11111111.11111111.11111111」

 までがホストアドレスとなりますので、2^24 = 16777216個となるのですが、
 そのうち、

 全て0のもの 「00000000.00000000.00000000」と、

 全て1のもの 「11111111.11111111.11111111」については、予約済みとなっ
 ており使用できません。

 よってホストアドレスは
 
   16777216 - 2 = 16777214個

 となります。

クラスB

 クラスBは最上位から2ビットが“10”で始まり、続く14ビットがネットワー
 クアドレスになります。

 先頭から2ビットが“10”で、残り14ビットですので、

 「10000000.0000000」 ~ 「10111111.11111111」 2進数

 つまりクラスBは“128.0”から“191.255”までとなります。

 ただし“128.0”と“191.255”については、特定の用途として予約されてい
 るため使用できません。
 したがって実際にネットワークアドレスとして使用できるのは、

 “128.1” から “191.254” まで、
 つまり

  2^14 - 2 = 16382

 となります。

 つづいてホストアドレスですが、ネットワークアドレスから後ろの部分がホ
 ストアドレスになりますので、残りの16ビット

  「00000000.00000000」 ~ 「11111111.11111111」

 までがホストアドレスとなりますので、2^16 = 65536個となるのですが、
 そのうち、

 全て0のもの 「00000000.00000000」と、

 全て1のもの 「11111111.11111111」については、これまた予約済みとなっ
 ており使用できません。

 よってホストアドレスは
 
   65536 - 2 = 65534個

 となります。

クラスC

 クラスCは最上位から3ビットが“110”で始まり、続く21ビットがネットワー
 クアドレスになります。

 先頭から3ビットが“110”で、残り21ビットですので、

 「11000000.0000000.00000000」 ~ 「11011111.11111111.11111111」

 つまりクラスCは“192.0.0”から“223.255.255”までとなります。

 ただしこれも他のクラスと同様に、“192.0.0”と“223.255.255”について
 は、特定の用途として予約されてい
 るため使用できません。
 したがって実際にネットワークアドレスとして使用できるのは、

 “192.0.1” から “223.255.254” まで、
 つまり

  2^21 - 2 = 2097150

 となります。

 つづいてホストアドレスですが、ネットワークアドレスから後ろの部分がホ
 ストアドレスになりますので、残りの8ビット

  「00000000」 ~ 「11111111」

 までがホストアドレスとなりますので、2^8 = 256個となるのですが、
 そのうち、

 全て0のもの 「00000000」と、

 全て1のもの 「11111111」については、これまた予約済みとなっており使用
 できません。

 よってホストアドレスは
 
   256 - 2 = 254個

 となります。

クラスD

 クラスDは最上位から4ビットが“1110”で始まり、続く28ビットがネットワー
 クアドレスになります。
 つまり残り全てのビットがネットワークアドレスになるわけですね。

 このクラスDは特殊な使い方をしまして、クラスDはIPマルチキャストと呼ば
 れています。
 通常IPは1対1の通信を行うのが常識ですが、IPマルチキャストは1対多の通信
 を行うときに使用されます。
 ですねで通常パソコンなどにクラスDのIPアドレスを付与することはありませ
 ん。
 IPマルチキャストついてはいずれ詳しく説明しますのでここでは割愛します。

クラスE

 クラスEは最上位から5ビットが“11110”で始まります。

 最上位5ビットは11110である。このクラスEのIPアドレスは将来の実験用の
 目的のため実際には使われていません。

 以上のようにクラスという分類方法を使用することで、実際のネットワーク
 環境で使用するネットワークアドレスの数とホストアドレスの数に適したク
 ラスを割り当てて使用することになります。

 

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