プロトコルの階層化


コンピュータ同士が通信するためには、いろいろな手順が必要になります。
この手順をルールとして決めたものがプロトコルだということは説明しましたね。

そしてこのプロトコルは役割ごとに階層として分けられており、階層ごとにそ
れぞれの仕事をこなすことで一連の通信が行われます。

この“階層化という定義”が通信プロトコルのやっかいな所であり、入門者の
最初の壁になるのではないでしょうか?

ではなぜこんな階層化という分かりにくい定義をしているのでしょうか?
実はそこには非常に合理的で無駄のないシステムが存在します。

今回からはプロトコルの階層化がなぜ合理的なのかについて解説していきます。

 

プロトコルの階層化

それではまずはプロトコルの動きについて、日常生活の一部分に置き換えて
見てみましょう。

例えば電話をする場合、次のような動作をします。

  • 受話器をとる
  • 相手の電話番号をダイアルする。
  • 相手がでたら日本語で話す。
  • 相手が出なければ電話を切る。

このように電話で相手と会話をするという行為にもいくつかの手順が存在し
ますね。

これと同じように通信を行う場合にも手順が存在します。
唯一違う点が、この手順を7つの階層に分けている点です。

 

OSI参照モデル?

この7つの階層をOSI参照モデルといいます。各段階のことを層(レイヤ
と呼び、一番下の階層をレイヤ1、最上位の階層をレイヤ7と呼びます。

 

階層化によるデータ処理

この階層化の処理をわかりやすく例えるならば、OSI参照モデルが1つの会
社で各階層がそれぞれ各部署と例えれば理解しやすいでしょうか。


  ※クリックすると大きな画像で見れます。

例えばここでA社の秘書が辞めてしまったとしましょう。
もちろん秘書は必要ですので、A社は新しい秘書を雇わなければいけません。

新しく雇われた秘書は、秘書の業務だけを引き継ぐだけで他の部署のことを
知らなくても対応できます。

このように各部署ごとに役割分担が決まっていれば、たとえ他の部署の役割
を理解していなくても一連の作業を行うことができる
わけです。

そうです、これが階層化にするメリットなのです。

階層ごとに作業を独立させることができる”ことにより、他の階層に依存
することなく新しい人を雇う、すなわち“新しい機能を追加する”ことや、
各階層の作業を単純化させる”といったことが可能になるのです。

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