Geoff Huston氏による2017年のBGPルーティングレポート

APNIC Chief ScientistのGeoff Huston氏が2017年のインターネットでのBGPルーティングに関する状況をレポートしていました。

It has become either a tradition, or a habit, each January for me to report on the experience with the inter-domain routing system over the past year, looking in some detail at some metrics from the routing system that can show the essential shape and behaviour of the underlying interconnection fabric of the Internet.

via:ISP Column – January 2018

以下気になった点を記載しておきます。

2017年の状況

  • IPv4ルーティングテーブルは2011年からIPv4の枯渇を理由に供給を制限しているが、グラフを見る限りプレフィックス数の増減率に変化はない。この理由としては、IPv4アドレスの効率的な使用が進み、結果的にプレフィックスが細分化されていることが分かります。
  • IPv6ルーティングテーブルでは、「/48」のルーティング広告がもっとも一般的なプレフィックスサイズであり、テーブルの90%は「/48、/32、/40、/44、/29、/36、/46」で構成されている。
  • IPv4のBGPアップデート数と収束時間は安定しているが、IPv6はどちらも増加傾向にある。

2018年予測


IPv4 BGPテーブル数予測


IPv6 BGPテーブル数予測

まとめ

2017年の状況を見る限り、BGPルーティングには重大なアラームは無く、まだまだ現役でやっていけそうな雰囲気。

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