脳科学は人格を変えられるか?

脳科学は人格を変えられるか?
文藝春秋 (2014–09–12)
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原題は「Rainy Brain, Sunny Brain」で、明るい正確や暗い性格など、人の正確を脳科学と心理学を使って変えていけるということを紹介した書籍。

明るい性格の人と、暗い性格の人の脳の特徴を様々な実験や調査をもとに解き明かし、人格は固定したものではなく変化し、脳に関する知見を応用すれば、トレーニングで人格を変化させることも可能と説明しています。

本書によると、「セロトニン運搬遺伝子」の弱いタイプの人は、ネガティブな逆境に弱く、ポジティブな出来事への反応性も高いとのこと。そして遺伝子の機能は固定化されたものではなく、環境からも影響を受ける。
そのため、認知心理学のトレーニングで修正でき、そうすると脳内にも変化が起こって、ネガティブな出来事への反応性を抑制できるらしい。

人格の形成には以前から興味があって、生まれ持った遺伝子で大部分の人格が決まるのか、周りの環境の影響が大きいのか、人格を形成する要因は何なのか?
本書を読んで、改めて遺伝子と環境の両方で人格は形成され、だからこそトレーニングで人格を変えられるということは理解した。理解したけど、遺伝子と環境がどのような状況であれば、人は明るい性格になったり、暗い性格になるのか、というメカニズムは理解できず。おそらく遺伝子と環境の要因パターンが多すぎて、まだまだ調査・研究が必要なんでしょうね。

ちなみに本書を読んで最も印象に残った言葉は、「楽観主義」について語った以下の一文。

『彼女の人生はわたしたちに、楽観主義とは単にハッピーな気持ちでいることでも、「すべてはうまくいく」とひたすら信じることでもないと教えている。問題は、逆境が訪れたときにどう反応するかだ。たとえ全世界から拒絶されているように感じても、それでもなお前に進もうとするのが楽観主義者なのだ。』

そう、楽観主義とはただ「大丈夫、大丈夫」と気楽に考えることではなく、どんな問題が起きても決して諦めない信念なんですよね。

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