ETWS問題に関する追記

以前、3GPPのETWSについて調べてみた記事を書きましたが、KDDIから正式にコメントが出ましたので、それについて若干追記します。

KDDIのコメントを読むと、

このうち「その他」の情報の配信にあたっては、当社を含む国内すべての携帯電話事業者で協議の上、このシステムを活用して各社で独自に情報配信ができるよう、事業者別に使用するIDをそれぞれに割り当てております。当社もこの決められたIDを用いて配信しており、各携帯電話事業者は他社のIDが付与された情報を受信しないよう互いにあらかじめ対応することで合意し確認しております。

なお、緊急速報メールは常に優先的に配信される仕組みになっており、「その他」の情報を配信することによる影響はありません。

と書かれていますので、warning typeはOtherで送っていたのでしょうね。

また、各キャリアでキャリアごとのIDを決めて、そのIDを使って送っていると書かれています。このIDというのはおそらく、<a href=”http://www.quintillion.co.jp/3GPP/Specs/23041-a10.pdf”>3GPP TS 23.041</a>の「9.4.1.2.2 Message Identifier」なんだろうと思われます。

「9.4.1.2.2 Message Identifier」の章を読むと、「PLMN operator specific range.」と記載されている範囲がありますので、各キャリアで協議してこの値の使い方を決めたんじゃないかと。

www.quintillion.co.jp/3GPP/Specs/23041-a10.pdf

この辺を読むと、緊急速報以外の情報も送れてしまうように読めてしまいます。

今回拙い英語で3GPPを読んでみましたが、個人的な結論からすると「よくわからん」です。

3GPP TS 23.041を読むと、緊急速報以外も使えるように読めるけども、3GPP TS 23.268を読むと緊急速報のみとも読み取れるし。。。

今回、それなりに騒がれたわけだし、今後はETWSの解釈について3GPPでも議論されていくんだろうなぁということで、個人的には3GPPでの議論待ちということで。

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