ルータを交換したら、突然ネットワークが不安定に!?(解決編)

Resolution is in your hand

OSPFの基本機能が原因

ルータのログには、OSPFネイバーの状態が「Down」と「Full」を
繰り返しているログが大量に出力されていました。

「おかしい・・・」

ちょうどそのときTさんからも、通信が復旧しないとの連絡がありました。

「Tさん、ルータのログに、OSPFネイバーがDownとFullを
繰り返しているログが大量にあるんですが」

「何?ちょっとこっちでも調べてみるよ」

Hくんがログを詳細に調べてみると、DownとFullを切り返している
ルータのルータIDが「192.168.1.17」のルータのようです。

「192.168.1.17って沖縄事務所のルータだ。なぜ沖縄事務所のルータが…?」

HくんはOSPFの動作について思いを巡らします。

「OSPFはトポロジごとに動作が違って、うちはイーサネットを
使っているからDRとBDRがあり…ん…?DRとBDR…?これだぁ!」

すぐさま沖縄事務所に連絡して沖縄事務所のルータの電源を
落とすように指示をしました。

すると、OSPFのネイバーはFullの状態で安定し、通信も無事に復旧。

「やっぱり!沖縄事務所のルータが原因だったんだっ!」

早速Tさんにも障害の原因を報復します。

「Tさん、Tさん!原因が分かりましたよ!
原因はOSPFのDRとBDRの動作にあったんです」

「はぁ?どういうこと?」

「イーサネットなどのブロードキャストトポロジーの場合、
DRとBDRが選ばれるんです。」
「選択された後は、DRとBDRではLSAのやりとりが
多くなってルーターの処理負荷が高くなるんです」
「実は横浜事務所のルータがDRとBDRだったんじゃないかと思うんです。
その横浜事務所のルータがいなくなって、沖縄事務所のルータが
DRになってしまったんですよ」
「沖縄事務所のルータは性能の低い小型ルータなので、
OSPFプロセスの処理が不安定になってしまったんだと思います」

交換前

交換前のネットワーク

交換後

交換後のネットワーク

「なるほどぉ!やるなぁHくん」

原因が分かれば、後は対処するだけです。
Hくんはいったん沖縄事務所のルータをネットワークから切り離し、
OSPFプライオリティを0に設定変更して、
明示的にDR/BDRにならないように対処しました。

そしてルータをネットワーク接続し沖縄事務所も無事に復旧です。

「やったぁ!やった…んだよなぁ?」

原因を特定して復旧出来たことに対する安堵感とは裏腹に、
実はこれって未然に防げたんじゃねえの?と思いつつ、
ため息をつくHくんであった。

トラブルシューティングのまとめに続く・・・

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