カテゴリー : モバイル

モバイルはデスクトップを駆逐するわけではないという話

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個人的には、近い将来デスクトップは、ほとんど全てモバイルに置き換わると思っているんですが、そんなことはないですよという記事がありました。

People are increasingly accessing online content on mobile devices, but that doesn’t mean the desktop is in decline.

via:Mobile Isn’t Killing the Desktop Internet – CMO Today – WSJ

以下のグラフはモバイルデバイスとデスクトップPCのオンラインになっている数をグラフ化したものです。

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モバイルデバイスの出荷数が多いため、オンラインの数も順調に伸びているものの、デスクトップPCが減っているわけではなく横ばいです。

このグラフを見ると、決してゼロサムではなく、モバイルは今後も増えていくけど、決してモバイルがデスクトップPCに置き換わるわけではなく、市場が拡大していることを示唆しています。

あくまでもオンラインの数という視点だけで書かれているので、この結果だけで今後を予想することは危険ですが、デスクトップPCは減ることはあっても、今後爆発的に増えることは無いよねということは言えそうです。

個人的にはモバイルの爆発的な増加を見ていると、モバイルデバイスのさらなるイノベーションが起きることは十分考えられるし、そのイノベーションによってデスクトップPCを駆逐することは十分考えられるのではと思っています。

HuaweiがIoT向け超軽量OSを発表

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HuaweiがIoT向け超軽量OSを発表

猫も杓子もIoTですねぇ。IoTって言っておけばとりあえずいい感じだし、何でもクラウドだし何でもユビキタスって感じ。

そんな中、Huawei が10KBと超軽量OS、「 LiteOS」を IoT向けに発表しました。

Chinese telecoms giant Huawei is preparing to launch an operating system for the internet of things that’s just 10 kilobytes in size.

via:Huawei launches 10KB LiteOS to power the internet of things | The Verge

Huaweiでは、2025年までにインターネットに接続されるデバイスは1000億に達する見込みと予測していて、そのために今回のLiteOSをオープンに開発者に開放する予定とのこと。

また、今回発表したLiteOSは、“zero configuration, auto-discovery, and auto-networking.”とのこと。

IoT用のOSは、今後各社から出てくると思いますし、そこで儲けようという企業は無いでしょうから、基本オープンソースが前提になるのでしょう。

IoTの本格普及にはセキュリティ対策が重要

今はとにかくIoTがバズりまくってますが、今後本格的にIoTが普及していくためには、セキュリティが大きな課題になっていくと思います。

特にIoTが住宅や自動車、人体にまで普及してくると、IoTのハッキングが直接生死に関わることも考えられます。

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The Internet of Things has been touted as many things. But what you haven’t heard is that it could be your worst enemy.

via:How to Build a Safer Internet of Things – IEEE Spectrum

例えば住宅や車のスマートロックやセキュリティシステムをハッキングされれば、鍵の施錠など意味をなさなくなるでしょうし、もしかしたら車のエンジンも勝手に駆動されるかもしれません。

インターネットに接続されている限り、セキュリティ対策には終わりが無いわけで、今後どう折り合いをつけながら普及していくかとても興味があります。

アフリカの携帯電話事情

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アフリカの携帯電話事情に関する記事がありました。

Cell Phones in Africa: Communication Lifeline | Pew Research Center's Global Attitudes Project

ある程度予想はしていましたが、ここ数年で携帯電話の使用率が猛烈に伸びてきています。

先進国のように、まず固定電話が普及して、携帯電話に移行するのではなく、アフリカでは固定電話をすっ飛ばして、携帯電話が普及しているようです。

2002年ごろは10%程度の普及率だったのが、2014年には米国と同等レベルの普及率になってきています。

違いがあるとすれば、携帯電話所有率の男女格差。アフリカでは女性よりも男性の所有率が高いようで、ウガンダの女性所有率が54%なのに対し、男性は77%となっています。

調査対象となった国すべてにおいて、男女格差があったとのこと。

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携帯電話の利用用途を見ると、テキストメッセージのやり取りがダントツに多くて、次いで画像や動画のやり取りが続きます。

また、ケニア、ウガンダ、タンザニアなどのいくつかの国では、モバイルバンキングも比較的一般的のようです。

アフリカのモバイルバンキングといえば、M-PESAがとんでもなく普及しているようです。

LINE Payのモデルがケニアに!?ケニア人の生活を支えるモバイル送金サービス『M-PESA(エムペサ)』が面白い!

特にケニアでは、モバイル所有者の61%がモバイルバンキングを活用しているとのこと。

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携帯電話の普及率の高さとは逆に、固定電話の普及率はゼロに近いとのこと。今回調査した7カ国において固定電話の普及率はほぼゼロで、米国の普及率が60%に対して明らかに違いが出ています。

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腕輪型Android端末をHUBとして、様々なガジェットを接続できる「Neptune Suite」が面白い!

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腕輪型Android端末をHUBとして、様々なガジェットを接続できる「Neptune Suite」という製品がクラウドファンディングサイトのIndiegogoで出資を募っていたんですが、コンセプトが面白かったので紹介します。

Neptune is calling its new project the Neptune Suite. At its most basic, it's six different pieces of hardware that Neptune promises will work seamlessly with one another.

via:One company is trying to sell a smartwatch that powers phones, tablets, TVs, and more | The Verge

腕輪型Android端末「Neptune Hub」を軸に、5型タブレット、10型ディスプレイ、キーボード、HDMIドングル、無線ヘッドホンをWiGigで接続することで、ウェアラブル、スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPCと様々な形態で使えるのが特徴。

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CPUはこの「Neptune Hub」にのみ搭載されていて、1.8GHz クアッドコアプロセッサを搭載、OSはAndroid 5.0 Lollipop、内部ストレージは64GB、LTEサポート、GPS/Bluetooth搭載、バッテリーは1,000mAh。

「Neptune Hub」以外にはCPUは無く、その分バッテリーの持ちが長いとのこと。

5型タブレット「Pocket Screen」

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10型ディスプレイ「Tab Screen」

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キーボード「Neptune Keys」

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HDMIドングル「Neptune Dongle」

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無線ヘッドホン「Neptune Headset」

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この無線ヘッドフォンは充電コードにもなり、ヘッドフォン自身を含めて3つの端末を同時に充電できるとのこと。色々考えられてるなぁ。

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米クラウドファンディングサイトのIndiegogoで出資を募っていて、既に85万ドルを獲得しています。
発売は2016年2月の予定。販売価格は599ドル(約7万3000円)になるとのこと。

A smartwatch, a phone, a tablet, a keyboard, a TV dongle and a wireless headset. All for $599.

via:Neptune Suite – Your Computing Life, Now Seamless | Indiegogo

この「Neptune Suite」の何が面白いかって、HUBとなるウェアラブルにのみCPUを搭載しているため、コストが抑えられる点。そもそも全てのガジェットにCPUを持たせる必要は無いという発想はとても理にかなっていると思います。

また、HUBにのみCPUを持たせることで、様々なサードパーティ製品と接続出来る可能性も広がってきます。
今後規格が整って、好きなHUBを選択できるようになるとか出来れば面白いなと思いました。

モバイルフォーラム2015に行ってきた

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最近MVNOの勢いすごくね?

ってことで、MVNO周りの市場について興味があったので、総務省とテレコムサービス協会MVNO委員会主催のモバイルフォーラム2015に行ってきました。

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プログラム

  1. 開会挨拶

    総務省、(一社)テレコムサービス協会

  2. 基調講演(1)

    『 ユーザーやメディアの視点から見たMVNO (仮) 』
    ジャーナリスト 石野 純也 

  3. 基調講演(2)

    『 多様化するモバイルサービス ~IoT、地方創生とMVNO(仮) 』
    (株)三菱総合研究所 主席研究員 西角 直樹  

  4. ミニ講座

    『 MVNOサービスとは? 』
    MVNO委員会  (福田 尚久 日本通信(株) 代表取締役 副社長)

  5. パネルディスカッション
  • モデレーター

    • クロサカ タツヤ(株)企 代表取締役
  • パネリスト(6名程度)(50音順)

    • 阿佐美 弘恭 (株)NTTドコモ 取締役常務執行役員 経営企画部長
    • 新井 優司  シャープ(株) 通信システム事業本部 副本部長 
    • 石野 純也  ジャーナリスト
    • 島上 純一  MVNO委員会副委員長/(株)インターネットイニシアティブ 常務執行役員
    • 長田 三紀  全国地域婦人団体連絡協議会 事務局次長
    • 橋本 昌一  イオンリテール(株) 住居余暇商品企画本部 デジタル事業開発部部長   
  1. 閉会挨拶

     (一社)テレコムサービス協会 MVNO委員会委員長/

     ビッグローブ(株)取締役執行役員常務  内藤 俊裕

ユーザーやメディアの視点から見たMVNO市場

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 石野さん

  • 2014年以降で一般層へも話題が拡大 

    「格安SIM」や「格安スマホ」というキーワードが一般メディアでも多数報道

なぜMVNOに注目が集まったか?

  • 900円台の1GBの現実プランの登場
  • データ通信のみ → 電話として使えるように
    090番号で電話できるようになったのと、MNPがMVNOに出来るようになったのは大きい。
  • 量販店や独自ショップが登場
    即日開通という大きなメリット
  • SIMフリーモデルの拡大
    今までは中古で仕入れていたのが、SIMフリーモデルが増えてきたのは大きい
    海外メーカーに始まり、国内メーカーも追随してきている

MVNO拡大に向けた課題

  • 格安により普及してきているものの、MVNOの仕組みが伝わってない

    • 周波数帯が複雑
  • キャリアアグリゲーションが一般化するとさらに複雑に

    • キャリアのショップに持ち込むユーザーがいるとか
    • MNO並の速度がでない
    • 端末が壊れたときの保証がない

既存の会員基盤を活かしたMVNO

楽天モバイルとかDMMモバイルとか。。
最近だとGoogleがMVNOを開始するという発表しているし、コンテンツを持っている。
企業がMVNOになるパターンは今後も増えてきそう。

スマホ以外の使い道について

ウェアラブルとかIoTを、どうMVNOに取り込んでいけるかに注目。
メーカーと一体になって、製品を開発するとかIoT用の料金体系とかどんどん出てきて欲しい。

スペインのMVNOの事例

LebaraというMVNO業者は、国内の通話よりも、国外通話を安くするというサービスを展開していた。

多様化するモバイルサービス

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 三菱総研 西角さん

この1年間で起きたこと

  • Googleの検索数が、2014年から急増している。
  • 「モバイル創生プラン」という法制度も後押し
    2016年内には1500万契約まで伸ばすという数値目標も打ち出した
  • パケット接続料の低下

MVNOの事業環境が大きく改善してきている。
そのため、市場拡大と競争激化が同時に進展しているのが特徴

今後は、「事業者の統合、集約」、「垂直統合」、「ICT利活用、IoT、地方創生」などが進むのでは?

IoTとMVNOについて

今後はITの利活用の市場規模が大きく成長していくと予測

IoT分野での導入事例

KORE Telematics

  • M2M分野で世界最大
  • 170カ国で展開

IIJ

  • プラットフォームやSIをセットでサービス
  • IoTに見合った料金体系

パナソニック

  • 機器とMVNO、サービスをセットで提供

地方創生とMVNO

  • イギリス、フランス、イタリアの郵便事業体がMVNOに参入
  • ケーブルテレビとIIJがCATV事業者向けMVNO参入支援を発表
    愛媛CATVが地域密着型MVNOを展開中

MVNOサービスとは?

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日本通信 福田さん

料金以外の差別化

  • FMCフォンサービス
    固定電話番号をスマフォで受けられる
  • 複数キャリアを使った冗長端末
  • 050 IP電話を活用した災害時の連絡手段の提供

MVNOは格安というキーワードが目立つが、コスト以外の差別化に取り組んでいる

パネルディスカッション

何故MVNOごとに速度が違うのか?(クロサカさん)
各社収容しているユーザー数も違うしサービスレベルもちがうから(石野さん)
それって世の中に出ているのか?(クロサカさん)
IIJとかはある程度公表しているが、してない事業者もあり、速度調査をしないと分からない(石野さん)
IIJさんどうなの?(クロサカさん)
各社の考えなのでどうこう言えない。(島上さん)
キャリアと直の相互接続もあれば、MVNEからの卸もあれば、その再販もあり、たしかに分かりにくい(島上さん)

消費者視点ではどうか?(クロサカさん)
分からない人は何も実感していないんだと思う(長田さん)
でもそんな課題がすでにあるなら、今すぐにでも議論すべき(長田さん)
消費者としては、ある程度明示されていれば合理的な判断をしてくれると思っている(クロサカさん)

今までのMVNOはリテラシーの高い人達が使っていたが、一般に広がってきている。その時に重要なのが音声サービス。自前で音声サービス出来ないか?と考えているMVNO事業者が出てきている。ドコモさんどう考える?(クロサカさん)
MVNO業者からは付加価値を付けたいという相談が多い。音声卸しとかを提案している。格安というフェーズから付加価値を付けるフェーズに移ってきたと感じている。(阿佐美さん)

MVNO絡みでおもしろそうなサービスは?(クロサカさん)
パナソニックのMVNOでは、自社製品にSIMを組み込んで出荷することを検討している。将来に向けた取り組みとしておもしろいのではと思っている。(石野さん)

IoTが普及する上で、消費者観点での課題があると思っている。例えば障害時に誰に聞けば良いのかが複雑化してくるのでは?(クロサカさん)
消費者相談を一括で請け負って、しかるべき所に回すようなことができないかということを話し合ってはいる。たらい回しで、一向に改善されないようなことになれば、消費者は離れていくだろう。ニーズは凄くあるが、まだまだ時間はかかるだろう。(長田さん)

では、そのような消費者とどう向き合えばよいのか?消費者に日々対応している方々に意見を聞きたい。(クロサカさん)
ドコモショップは全国で2400あり対応している。仮にワンストップで一括で請け負うと、やはりコスト負担をどうするかが問題。(阿佐美さん)
イオンでは販売はイオン社員が行っているし、今後イオン自体でカスタマーサービスを立ち上げる予定でいる。今後もイオンならではという付加価値を考えている。イオンシネマとか、イオンクレジットとかと組み合わせてサービスレベルを向上させていきたい。(橋本さん)

MNOがこういったカスタマーサポートをMVNOみたいに外だしすることもおもしろいのではと思っている。(クロサカさん)

まとめ

パネルディスカッションでは、もっと突っ込んだ議論を期待してたのですが、少し直近の話に終始しすぎていて、もっと長期的な展開について議論してほしかった印象。

全地婦連の長田さんやイオンの橋本さんの消費者視点の意見をもっと聞きたかったですね。
キャリアさんやメーカーさんはどうしても自社サービスの宣伝になってしまうのがなんとも。。