講演会メモ「人と組織に求められる生産性」伊賀 泰代氏

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夕学五十講に伊賀 泰代氏が登壇するということで参加してきました。

講演のテーマは「人と組織に求められる生産性」というテーマで、伊賀氏の著書の内容を中心に話されるらしいが残念ながらその著書は未読。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
伊賀 泰代
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以下参加メモです。


「生産性」に対する勘違い

1990年代の「安い国」の稼ぎ方とその成功体験をまだ引きずっている。すでに日本は先進国であり、かつての日本ではないことに気付かない。

売上が大きいことが一番という感覚にとらわれている。「質より量」ではなく「量より質」という転換ができない。

生産性 = コスト削減」という思い込みから脱出できない。

生産性を上げることは、量を増やすのではなく質を上げることが重要なのに、政府の施策は量にばかりフォーカスしている。政府の取り組みとして挙げられる「1億総活躍」や「働き方改革」はすべて量にフォーカスしている。

生産性とは

生産性は「生産性 = 成果 / 投入資源」という式で成り立つが、政府の施策はすべて投入資源(量)にばかりフォーカスしている。(1億総活躍は分母を増やす施策、働き方改革は分母を減らす施策)

そうではなくて、「成果」を上げるには?という議論が外されている。

例えば、企業が実施する「会議時間の短縮対策」も、「会議時間は1時間以内にすること」など、投入時間量のコントロールにしかフォーカスしていないことが多い。

本来の「会議時間の短縮対策」は会議時間を制限するのではなく、「意思決定の生産性の向上」にフォーカスするべき。参加者が会議前に、その会議の趣旨(意思決定なのか、共有なのか、報告なのか)を考え、その会議の成果は何なのか?を事前に把握することが重要。

生産性を上げるには

生産性の上げるには「実践」しかない。生産性を上げるためのセミナーや講演などでは意識改革はできない。日々の業務で生産性が重要だと感じることでしか変わらない。

1つの方法として「振り返り」を行う方法がある。先週の1週間のスケジュールをプリントし、1日を2〜3時間の単位に分けで「この中で生産性が高かった項目はどれか?低かった項目はどれか?」を色分けしてみる。

このように見える化して、チーム内で共有するだけで生産性が上がる。

また、会議の振り返りとして、会議終了後に「自分にとって、その会議は意味があったか?」を色分けして共有する。そうするだけで生産性は自然と上がる。

生産性の問題は経営者の問題。経営判断は生産性を上げているかで判断する。

頑張っていることを褒めるのではなく、生産性を褒める。さらに、「このアウトプットを今より工数を2割減らす案」を考えさせる。生産性を上げるには、管理者の指導が重要。

1か月あるいは1年で仕事を振り替えさせることも重要。会社の利益に貢献していない、生産性の低い仕事を3つピックアップさせる。管理者が必要ないを思えば、止めさせるべき。

今週手がけた仕事を生産性の高い順に上げさせることも効果的。上げさせるだけで良い。上げさせるという部下に考えさせることが目的。

成長とは

成長の定義は「頑張って勉強した」ではなく、「生産性の高さ」で定義したい。日本は「Hard Work」を評価しがちだが、「High Productivity」を評価すべき。

成長は「成長 = 今年の生産性 / 去年の生産性」で成り立つ。生産性を高めるためには?という問いから必要なスキルを学ぶべき。そうすれば無駄な勉強をしなくてすむ。

経営者として

残業が減ってきて、売上が上がったら、それは生産性が上がったということ。

そうであれば、その成果は労働者に還元すべき。生産性が上がっても労働者の収入が下がるのはあってはならない。生産性が上がれば、労働者の収入も上がるべき。

このような体制を作ることが経営者の役目。

組織力とは

「リーダーシップ」と「生産性」この2つが組織力の源泉。「リーダーシップ」と「生産性」を上げていくことが、組織力を上げていくということ。

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