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1-4. プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメントの関係

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プロジェクトマネジメントに成熟した組織では、プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメントが広範な基盤の上で成り立っています。

それぞれの関係を図示すると以下のようになります。

ポートフォリオマネジメント

ポートフォリオとは、「戦略的なビジネス目標を達成するための仕事を効果的にマネジメントすることを目的にグループとしてまとめられた、プロジェクト、プログラム、および関連業務の集合である」と定義されています。

ポートフォリオマネジメントとは「1つ以上のポートフォリオを一元化してマネジメントすること」と定義されています。

つまり、ポートフォリオマネジメントは、特定の目標を達成するために、プロジェクトやプログラムを特定し、優先順位を付けて実施の認可やマネジメント、コントロールを行うことを言います。

プログラムマネジメント

プログラムとは、「プロジェクトを個々にマネジメントすることでは得られない成果価値とコントロールを実現するために、調和のとれた方法でマネジメントされる相互に関連するプロジェクトのグループである」と定義されています。

プログラムマネジメントとは、「プログラムの戦略目標と成果価値を達成するために、調和を保ちつつ一元的にプログラムをマネジメントすること」と定義されています。

プログラムは、複数のプロジェクトを統合することで、より高い成果が期待できるプロジェクトをプログラムとしてマネジメントします。
そのため、各プロジェクトの関係が、単に顧客や納入社、技術、資源などを共有しているだけの場合は、プログラムとしてではなく、プロジェクトのポートフォリオとしてマネジメントすべきです。

プログラムのように複数のプロジェクトをマネジメントするためには、以下の点が重要になります。

  • 複数のプロジェクトに影響する資源の制約条件やコンフリクトを解決すること
  • 目的と目標に影響する組織的および戦略的な方向性を一致させる
  • 共通したガバナンスに従って課題解決、変更管理を行う

プロジェクトの戦略計画

プロジェクトは、組織の戦略計画を達成する手段として活用されることが多いというのは、プロジェクトの性質上当然のこと。
プロジェクトは、以下のような戦略的事項を考慮して承認されます。

  • 市場需要
  • 戦略的機会やビジネスニーズ
  • 顧客要求
  • 技術的進歩
  • 法的要件

プロジェクトマネジメント・オフィス

プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)とは、「それが管轄する複数のプロジェクトを一元的にマネジメントし、調整を行うことに種々の責任を有する組織の一部門あるいはそのグループ」と定義されています。

また、PMOの責任は、「プロジェクトマネジメントを支援することから、プロジェクトを直接マネジメントするまで広範囲わたる
と定義されています。

PMOには様々な形態、機能、体制がありますので、PMBOKに記載されているPMOの定義をしっかりと理解しておきましょう。

またPMBOKには、PMOの主な活動についても記載されています。

  • PMO管轄下でのすべてのプロジェクトに対する共有資源のマネジメント
  • 方法論やベストプラクティス、標準の特定と開発
  • プロジェクトの監査
  • 文書の作成とマネジメント
  • プロジェクト間のコミュニケーションと調整

さらにPMBOKには、プロジェクトマネージャーとPMOの役割の違いについても書かれていますので、併せて理解しておきましょう。

  • プロジェクトマネージャーは特定のプロジェクトの目標に焦点を当て、PMOはビジネス目標を達成する潜在的な好機として、重要なプログラムのスコープの変更をマネジメントする。
  • プロジェクトマネージャーはプロジェクト目標を達成するために、割り当てられた資源をコントロールし、PMOはすべてのプロジェクトに対して、共有資源の最適化を行う。
  • プロジェクトマネージャーは個々のプロジェクトの制約条件をマネジメントし、PMOはプロジェクト間の相互依存関係等をマネジメントする。
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