Pingが失敗したときの表示例

Pingが失敗したときの表示例

以下の図は宛先 10.1.1.1 に対してPingを実行したモノの、
失敗したときの表示例です。

icmp

Request Timed Out.」と表示されているように、
4回のエコー要求(Echo Request) に対して、
エコー応答(Echo Reply) が1つも返ってこなかった
ことを意味しています。

このことから送信元と宛先の通信到達性が、
「IPレベルで」無い
ということが分かります。

Pingが通らなかった理由は様々なことが考えられます。

  • 宛先までのルーティングが存在しない
  • 指定したIPアドレスのノードが存在しない
  • そもそもARPによる名前解決が出来なかった
  • 途中の機器でフィルタリングされていた

残念ながらPingの実行結果だけでは、何が原因なのかは分かりません。

接続できない原因を確認したい場合は、ネットワークアナライザを使って、
ICMP パケットをキャプチャし、ICMPタイプ3:到達不能(Destination Unreachable)
メッセージが返ってきていたら、そのコードを確認することで何が
原因なのかを特定することが可能です。

タイプ 3 到達不能(Destination Unreachable)」とはその名の通り、
宛先に到達不能の場合に使用されるタイプコードです。

そしてこのコードフィールドで、なぜ到達できないのか、その理由を表す
値がセットされます。


以下が「タイプ 3 到達不能(Destination Unreachable)」のコード一覧です。

コード
定義
0Network Unreachable
宛先ネットワークに到達できない
1Host Unreachable
宛先ホストに到達できない
2Protocol Unreachable
宛先ホストがプロトコルを使用できない
3Port Unreachable
宛先ホストがポートを使用できない
4Fragmentation blocked
DF(Don't Fragment)ビットにより分割禁止で通信出来ない
5Source Route Failed
ソースルートオプションで指定された経路で通信できない
6Target Network Unknown
ルーティングテーブルに宛先ネットワークがない
7Target Host Unknown
ルーティングテーブルに宛先ホストがない
8Source Host Isolated
宛先ホストが通信不能
9Target Network Prohibited
宛先ネットワークがアクセスを妨げている
10Target Host Prohibited
宛先ホストがアクセスを妨げている
11Destination network nrechable for Type of Service
指定したTOS(Type Of Service)ではネットワークに到達不可
12Destination host nrechable for Type of Service
指定したTOS(Type Of Service)ではホストに到達不可
13Communication Administratively Prohibited
通信が拒否されている
14Host Preceedence Violation
要求したTOS(Type Of Service)では中継不可
15Precedence cutoff in effect
要求したTOS(Type Of Service)では中継不可


 

関連記事

メールマガジン

ネットワ-ク初心者のみなさま。
ネットワークの基礎知識を疎かにすることは
大変危険です!!

「初心者にも理解できるネットワーク技術」

これを読めばネットワークの基礎が分かる!!
ネットワーク関連の仕事に就きたいとお考えの学生の方や、ネットワークに興味があって転職を考えている社会人の方、まずは登録してみてください。

もちろん無料です!!

↓メールマガジン購読はこちら↓

メールアドレス: