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ホーム > 読み物 > 完璧とはいったい何でしょう?
世界を動かした名言
今回のコラムの最後に掲載した一言、
「完全であること自体が不完全なのだ」
は本書籍に掲載してありました。
名言をまとめた書籍はいくつかありますが、本書は英文対訳がついている所でしょうか。
日本語に訳す前の一流人の生のコトバを感じることが出来ます。
どんなに自分自身が完璧だと思っても、端から見るとそれはただの独りよが
りでしかないものかもしれません。
以前の会社でも徹底的に完全にこだわる方がおりました。
仮にEさんとでも呼びましょう。
Eさんの仕事はネットワークの設計という仕事で、俗に言うSierってやつで
すね。
そのEさんなんですが、とにかくとことん完全にこだわるんですよ。
それが完璧にスキのない、トラブルなど起きようも無いほどに完璧かつスケー
ラブルな設計にこだわってるのなら、誰一人として文句は言わないっすよ。
でもねぇ、向かっているベクトルが何だか違う方向に向かっちゃってるんで
すよねぇ。
とにかくネットワーク書籍に書いてある通りの構成にしたがるんですよこれ
が。
例えば、ある小規模LANの構築案件を請け負ったときのこと。
・1つのフロアにある端末をLANで繋ぎたい。
・それからインターネットも見れるようにしたい。
・コンピュータの台数は20台程度
なんていう、とっても小さなネットワークの構築案件がEさんに来たんですよ。
でもこのEさん、何を考えたのかCiscoのキャンパスネットワークで定義して
いる3階層モデル通りに仕上げたね。完璧に。
Ciscoの3階層が分からない方に簡単に説明しますと、Ciscoの参考書などで
解説しているモデルで、ネットワークを3つの階層に分けて、それぞれの層
で役割を分けることで効率的なネットワーク構成とするモデルです。
3つの層はそれぞれ上位層から、コア層、ディストリビューション層、アクセ
ス層と呼び、それぞれの主な役割は以下の通りです。
○コア層
ネットワークのバックボーンを構築
フィルタリングなどを行わず、高速な転送を行う
○ディストリビューション層
ネットワークを広げる機器を使用
L3スイッチで接続し、ルーティング・フィルタリングを行う
VLAN間接続などを行う
○アクセス・レイヤ
ネットワークへのアクセスを一般ユーザに提供する
L2スイッチもしくはハブで接続される
VLANでコリジョンドメインを分割する
言っちゃあなんですが、たかがコンピュータ20台のネットワークに無理矢理
3階層モデルを押し込む必要はないんじゃあないのという周りからの忠告を
ナチュラルに無視しつづけ、Eさんはひたすら完璧にこだわったねぇ。
まさに、疲れ知らずのすっとこどっこい
できあがった構成はどう考えても、無駄に豪華すぎてまさに、
限りなく失注という二文字に向かって一心不乱に突き進むタイタニック号っ
てなもんですよ
結局大方の予想通り、費用が掛かりすぎってことで失注しちゃいました。
つまるところ、人から聞いた話、本から得た知識ってのを鵜呑みにするんじゃ
あなくて、その得た知識を応用し、よりレベルの高いアウトプットをしてい
くこと。
とにかく完璧にこだわるのではなく、変化を受け入れることで、柔軟に対応
出来るのですね。
みなさまも1つの考えに固執することなく変化を愉しみ、多少のアクシデン
トにも動じない柔軟な姿勢を心がけましょう。
「完全であること自体が不完全なのだ」
by ウラジミール・ホロヴィッツ
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